2013年6月26日水曜日

2002年国連競争試験

2002年試験でだいたいどのような問題が出ているかについて、簡単にまとめました。
 あくまで2002年の様子であり、2004年試験では、変更がありましたので、念のため申し添えます。
1.一般試験
 だいたい、分析力、要約、小問の3分野に分けているようです。
(1)分析力(Analytical thinking)
・ある国における特定地域の健康状況を改善するためにいかなるプランを取るべきか述べよ(地域の特性に関するペーパが添付されたりしているときがあるらしい)。
(2)要約(Summary)
 何かの報告を3分の1にまとめるといった類の問題だそうです。国連の会議に提出されたような報告から選んでいるらしい。
(3)小問(国連に関連する問題)
・Human Genome Projectとは何か?
・メディアの長所と短所
・人道的見地からの軍事介入をすることの善悪
・貧困問題への取り組みの例
・文明の対話の必要性
・平和維持に関する安保理と事務総長の役割の違い
・国際組織犯罪
・国連の役割とはなにか?
・持続可能な開発とは何か?
2.専門試験
(1)経済
 エッセイと小問に分かれるらしい。
(イ)エッセイの例
・経済成長理論(ハロッド・ドーマー、新古典派、内成長モデル等)について数式を用い、比較を行え。
・開発途上国における零細プロジェクトの信用貸付システムの問題点を述べよ(グラミン銀行の例等)
・金融政策の経済的インパクトの例
(ロ)小問の例
・IS-LM曲線についての数式を解け。
・コブ・ダグラス型生産関数の数式を解け。
・一定の市場条件の下で、価格、販売数等を求めよ。
・時系列モデルの数式を解け。
・(新古典派成長モデルについての説明を示した上で)この説明を評価せよ。
・国の負債の次世代への影響について述べよ
・ラーナー対称について説明せよ。
(2)法律(よく構成がわかりません)
・2国間の関税に関する貿易紛争に関し、想定される当事国による主張と地域間協定の修正提案
・国際河川の汚染への賠償問題
・突発的な軍事紛争が起きた場合に関し、想定される当事国の主張と安保理の決議のあり方
・条約の第3者への効力
4.対策について
 いろいろ聴取した結果、私なりに考えた対策は次のとおりです。
(1)一般試験
 Basic Fact of UN(だったと思う)の最新版、ミレニアム宣言及びミレニアム宣言のフォローアップに関係する事務総長報告とかをざっと読んでみる。
 短時間で要約する練習をする(せめて2,3回はやってみるべきでしょう)。
(2)専門試験(経済)
 法律は、門外漢なので、省略します。
 経済に関していえば、スタンダードな問題が出ているようです。手垢のついた経済学の教科書を読み直せば、だいたいの問題に答えられるような気がします。

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